イラスト上達本「風景デッサンの基本」でパースをマスター【おすすめ】
人物だけでなく、風景や背景も描けるようになりたい!
パースについて勉強してみたいけど難しそう…
こう思っている人、多いのでは?
実際イラストを描くためにパースの知識は必須なのですが、専門用語も多くめちゃくちゃややこしい・・・
私もネットのサイトや他の本で何度か勉強しようと試みたことがあるのですが、なかなか理解できず困っていました。
そんな時に読んだのが「風景デッサンの基本」です。
パースはとりあえずこの本一冊を熟読すればOKだと思います。
今回は、イラストを描くのにパースの知識が必須だよという話とあわせて、「風景デッサンの基本」のおすすめポイントを挙げていきます。
イラスト制作にはパースの知識が必要
パースとは?
パース(perspective)とは一定の規則に沿って描かれた透視図のことを指します。
学生時代に習った記憶がある人もいるかと思います。
一点透視図法、二点透視図法、三点透視図法、というあれです。
パースは絵で遠近感や立体感を表現し、違和感の無い絵を描くために必要となってきます。
こんなものを描く時に必要
(1)背景
パースは背景を描くために勉強するもの!というイメージが強いですよね。
パースを理解した後でよくよく見ると、絵画や写真にも透視図が当てはまることに気付くはずです。
(2)静物
部屋の中の小物、人物の持った武器などにも大なり小なりパースがつきます。
せっかく人物が上手に描けても、周りのアイテムに立体感がなければ台無しです。
(3)人物
「背景は描かないからパースの知識は要らない」と思っていませんか?
「人物パース」という言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、人物を違和感なく描いたり動きのある絵を描いたりするためにはパースを理解しなければいけません。
上は私が適当に描いた絵ですが、どっちの方が自然ですか?という話ですね。
やっぱりパースは知っておいたほうがいいな、というのはわかってもらえたでしょうか。
前置きが長くなりましたが、以下、おすすめポイントをあげていきます。
「風景デッサンの基本」おすすめポイント
パースについて、基礎から実践まで効率的に学べる
パースについて、アイレベルなどの基本用語や一点透視、二点透視、三点透視の定義などかなり基本的なことから説明されています。
初心者にはとっつきにくいパースですが、可愛いマスコットキャラのネコチャンに促されて読んでいくうちに、自然と理解が進んでいきます。
また、徐々にレベルアップしながら色々な物の描き方が解説されており、しっかり学べば坂道、屋根、扉、車、自転車、最終的にはなんと螺旋階段まで描けるように構成されています!
もちろん、人物と背景を描きたい人向けに「風景画に人物を描き入れる」方法、「人物を基準にして風景を描く」方法も解説されています。
デッサンの超基本から解説されている
パースのわかりやすさが支持されている本書ですが、デッサンを超基本から解説してくれています。(デッサン技法の本なので当然といっちゃ当然ですが;)
必要な道具や線のタッチについて、立方体や円柱の描き方、陰影の付け方などの項目がありアナログデッサンを学びたい人にもおすすめです。
自然物の描き方を学べる
個人的にとても嬉しかったポイントです。
木・空(雲)・草・岩・山などの自然物の描き方と、遠近感の表現方法が学べます。
また、巻末には湯浅先生の美しい風景画が載せられていて、背景を描く時に見て参考にしたりしてます。
ユアッサーの法則はすごいぞ!!!!
ユアッサーの法則とは、著者の湯浅先生が考案した、一点透視図から二点透視図、三点透視図を描くための法則です。
最初読んだ時、これがかなり衝撃的でした。そんなことできるんだ・・・!?って。
この法則の応用の範囲は広く、著者である湯浅先生のTwitterでは図解や動画でその応用方法についても述べられています。
練習して使いこなせるようになれば、表現の幅が広がること間違いナシです!
初心者でも独学できるくらいわかりやすくて最強!
パースの一冊目は絶対これで決まりでしょ・・・!
パースは「勉強しようかな?」と思ったときが学び時です!
きっと本書はそのやる気をそぐことなく、楽しんで学んでいくための手引きとなるはず。
私も本書で頑張って勉強中!一緒にパースをマスターしちゃいましょう!