イラストを描きたいけど、身体がどうなってるかわからない・・・
筋肉や骨格について効率的に勉強したいなぁ
そんな初心者さんにお勧めなのが本書『スカルプターのための美術解剖学』です!
違和感の無い、説得力のあるイラストを描くためには、ある程度アナトミー(解剖学)の知識が必要となってきます。
この記事では、アナトミーの勉強には美術解剖図が必須だよという話と合わせて、「スカルプターのための美術解剖学」のおすすめポイントを紹介していきます。
美術解剖学書なしで独学するとどうなるか(私の失敗談)
調べるのに時間がかかる
人体解剖図はググれば出てくるじゃん
都度自分で調べてまとめればいいんじゃね・・・?
そう思っていた時期が私にもありました。
わかりますよ。美術解剖図ってぶっちゃけ結構高い!
私も最初、ネットで医療者向けのページとか見ながら頑張っていました。
筋骨格の図を模写して、複数サイトを当たって筋肉のつき方と名前・働きについて調べてメモして、それをノートに書き写して色分けをして・・・
地獄のように時間がかかります。
上のノートも、何十時間もかかっています。
もちろん、自分でまとめたことで身についたものがゼロではないと思います。
(というか私がそう信じたい)
でも、この本を購入した今なら言えます。
時間の無駄、コスパ最低だったと。
最初から買っておいて、ポイントを絞って勉強した方が効率的です!
正確な知識が得られない
勉強するなら、正確な知識を学びたいと思うでしょう。
独学の場合は複数のアナトミー系のサイトを参照するわけですが、微妙に内容が違ったりすることがしばしばあります。
そもそも、参照してたサイトの情報が正しいかどうかもわかりません。
その点、美術解剖書は正確性が担保されているので勉強するにも安心ですよね。
創作に必要な部分がわからないまま
ネット上のアナトミー系サイトはほとんどが医療従事者向けです。
なのでイラストを描くに必要な部分・・・ポーズをとった時にどう見えるか、筋骨格のランドマーク、人体を立体的に捉えるための挿絵などはありません。
この点からも、やはり創作に特化した解剖書が必要となってきます。
次からは、スカルプターのための美術解剖学のおすすめポイントをまとめていきます。
スカルプターのための美術解剖学、3つのおすすめポイント
①美しい写真・イラスト・CGが多くて見やすい
美術解剖書なので当たり前ですが、写真、イラスト、CGがめちゃくちゃ多いです。
なんと図が1000点、写真が250枚あるんですよ・・・!!
写真はカラーだけでなく、より体の凹凸や陰影がわかりやすいようにモノクロのものもあります。
筋肉についての説明や複雑な動きに関する解説には、色分けされすっきりしたタッチのイラストが添えられています。
ページを直接載せることは出来ないので、私の雑な再現図をご覧下さい。
例えば上のように、写真→筋肉→メッシュと見比べられるようになってます。
このような一目見て直感的に理解できるような比較図が、男女ともありとあらゆる部位・角度で掲載されています。
②重要なことが完結にまとめられている
(美術)解剖学書って、人体の機能や部位について長い文章でめちゃくちゃ詳しく説明されているものが多いんです。
でも私みたいな何も分からない初心者は混乱しちゃいます(しました;)
それがまた難しいのでドンドンやる気が削がれていってしまう・・・
でもこの本は、ほとんど図や写真です。
重要なところを絞って解説文があり、知識を詰め込むのではなく視覚的に理解できるように構成されています。
③間違いやすいポイントが解説されている
これが本当に凄い。
元々この本はスカルプター(彫刻家)やイラストレーター向けに編集されているものです。
絵を描く時にどうなっているのかわかりにくい所、間違えて描きやすい所を重点的に解説しています。
例えば・・・
- 膝や肘がどうなっているか
- 色々な角度から見た腕の筋肉の見え方(回内・回外含む)
- 腕を上げたときの肩周りや脇の構造
- 身体のシルエットを構成している凹凸の正体
- いろんな姿勢の時の女性の胸の形
- どの部分にどのように脂肪がつくか
これ、全部この本一冊で解決しますよ・・・!!!
ネットで資料をかき集めても全然わからなかったのに・・・
他にも「これが知りたかった!」という細かいTipsが膨大に載ってます。
私はこの本を買うのが遅くてかなり後悔しました・・・マジで解剖はこの本一冊でいいと思える充実した内容ですよ!
初心者さんほど、早めに手に入れることをオススメしておきます!