社会人の世界史勉強方法と学習経過

社会人の世界史学習法と学習過程
やいしま

30代会社員やいしま

働きながら世界史を学び直しています!

高校で習ったきり知識ほぼゼロの状態で、色々な参考書を購入し試行錯誤した結果、ある程度安定して学んでいけるようになりました。

ここでは世界史学習に使用した本やサイト、学習方法、学習期間などを備忘録として記しています。

私は仕事の合間に勉強しているので時間が掛かっていますが、時間がある方はもっと早く進めていけますし、学習法自体は大学受験にも適応できると思います。

世界史の再学習計画を立てる

世界史を学び直すきっかけ

私は昔、世界史が大好きでした。過去形です。

遡ること十五年以上前、高校生一年時の世界史の授業を受け、楽しさに目覚めました。

当時の西洋史の先生は一コマ休むことなくノンストップで喋り倒し、メインの流れの合間にちょっとした小話をふんだんに盛り込み、メモを取るのに必死だったのを覚えています。

あまりに好きだったので、受験時は考古学科に進もうか迷いましたが「いやいや…流石に食っていけないだろ…」と思った現実主義の私は理系学部へ進学。

物理や化学にまみれた学生生活を経て企業の技術職となり、専門分野の学習を進める中で、高校時代の世界史に対する情熱と知識は消え入ってしまったのでした。

ところが一年半ほど前、時間ができたので押し入れの整理をしていたところ高校世界史の授業ノートを発掘。

年季の入ったノート達。同じ先生の倫理のノートも出てきた(倫理も超好きだった)

このノートを見て、学生時代に楽しく世界史を学んでいたことを思い出し、もう一度勉強したいなと思ったのでした。

世界史の学習状況・学習期間

これまでの学習経過は次の表の通りです。

各ステップの内容と学習期間は以下のようになります。

 ステップ1:漫画で概要把握(約2ヶ月)

ステップ2:知識のインプット(約1年)

ステップ3:知識のアウトプット(1年ちょっと)

ステップ4:知識の掘り下げ(継続中)

ステップ2とステップ3は同時並行で進めていきました。

古代~現代史まである程度の知識を身に着けるのにかかった期間は約1年3ヶ月でした。

次からは、各ステップで利用した書籍やサイトとその使用方法を記していきます。

ステップ1:漫画でざっくり概要を把握

世界史が苦手だけど勉強したい方、内容を全く覚えてない方は、漫画から入るのがお勧めです。

受験で世界史をガッツリ学んだ方や、ある程度内容を把握できている方は飛ばしてもらっても良いかもしれませんが、最初に読みやすい漫画で概要を把握すると、後からの知識の吸収度合いが違います。

なぜ言い切れるかというと、私自身が最初から正攻法で勉強して挫折したので…

具体的には、本での学習を先に実施して、しんどくなって中断しました(苦笑)

使用した書籍ですが、ある程度詳しい内容を漫画で読んでおきたいという方は集英社の歴史漫画がお勧めです。

学習まんが世界の歴史の書影
学習まんが 世界の歴史 全22巻+特典セット
集英社

やっぱり漫画だと面白いし、ややこしい内容があっても絵とストーリーに助けられて一旦そのまま読めてしまうのがいいと思いました。

文章だけの本だとちょっと分からない部分が出てきたらそこで読むの辞めたくなりませんか?

最初は理解できなくても一度通して読むのは大事だと思います。

集英社の学習漫画はとても良いんですが、電子書籍化されてないのが残念…(本当は電子書籍で買いたかった)

ガッツリ漫画で読みたいけれど場所が無いのでKindleがいい…という方は『小学館版学習まんが 世界の歴史』一択ですね。

何冊も読む時間がない、お金を掛けずに概要を掴みたい方は『マンガで世界史が面白いほどわかる本』がいいと思います。

マンガで世界史が面白いほどわかる本の書影
マンガで世界史が面白いほどわかる本
佐藤幸夫

僕は最初に『マンガで世界史が面白いほどわかる本』を3日くらいで読んで、「漫画だったら読めるじゃん!」という事で『学習まんが 世界の歴史』を購入した流れです。

好きな時代の巻を読み返したり、わからない用語をスマホで簡単に調べたりしつつ、期間としては2ヶ月くらいのんびり漫画に目を通していました。

ステップ2:流れを把握し知識を増やす

ステップ2ではいくつか選択肢を示しておきます。

各自の学びやすいスタイル(音声刺激と文字刺激どちらが覚えやすいか等)や空き時間の多さ、学習環境(机に向かう時間を確保できるか、移動時など細切れ時間に学ぶのか)によっても違うと思いますので、自分に合う方法を選択してください。

1. 動画で学ぶ:世界史20話プロジェクト

世界史20話プロジェクト

世界史20話プロジェクトは、高校教師の通称ムンディ先生が制作している学習サイトで、世界史を体系的に学ぶのにお勧めです。

世界史の全範囲が20項目に分かれており、YouTube動画(授業形式)に飛ぶことができます。

動画であれば電車の中や休憩時間でも手軽に見ることができますし、家事などの作業中に音声だけ聞く事も出来ます。

素晴らしいのは穴埋めの授業ノートをダウンロードできるところで、手を動かして暗記したい方にも最適です。

【注】授業ノートは所々古い記述があるので、市販版の『書き込みノート 世界史20話プロジェクト』を購入するか、勉強しながら適宜間違いを見つけて修正する必要があります。

僕は電車通勤の時に動画を視聴し、家での空き時間に視聴した分の穴埋めプリントに描き込みをしていました。

進度としては、動画一本一項目を往復の通勤時に見る(計2回)感じなので、大体週4~5項目進めていました。

世界史の動画が全200本あり約1年で全制覇しましたが、時間の取れる方や記憶力のいい方は絶対もっと早く見終えるはずです。

2. 本で学ぶ:ナビゲーター世界史

本は大学入試用のものが情報も新しくお勧めです。

帰宅後や週末にまとまった時間が取れる方は、本で腰を据えて学ぶのが良いでしょう。

王道は教科書なのでしょうが、私のように教科書が頭に入ってこない人は説明が詳しく流れをつかめる本で学んでいくのが良いと思います。

私が使用していたのはこちらのナビゲーター世界史です。

ナビゲーター世界史の書影
これならわかる!ナビゲーター世界史B(1)新版 先史~中世ヨーロッパ史の徹底理解
鈴木 敏彦

超有名参考書ですよね。有名なだけあってとても分かりやすい。

ナビゲーター世界史の使い方としては、上記授業ノートで大まかな知識を頭に入れた後、時間の取れる休日に副教材として読み込んでいました。

ある程度重要な用語など理解できた状態であることに加え、一連の歴史の因果関係がわかりやすく解説されているのでスッと内容が入ってきます。

また、世界史20話プロジェクトの中で触れられていない内容が沢山あるので、授業プリントにメモをして知識を補完していました。

3. 資料集を眺めて視覚で覚える

資料集は絶対持っておいた方がいいと思います。

資料集に掲載されている各時代、地域の詳細な年表や地図は学習する上でとても重要です。

人物や建造物、文化史は絵・写真で実物を見た方が確実に頭に入ります。

『山川 詳説世界史図録』とか『ニューステージ世界史詳覧』が有名ですが、私はネットで評判を調べまくった結果『最新世界史図録タペストリー』を使用しています。

最新世界史図説タペストリーの書影
最新世界史図説タペストリー 十八訂版
帝国書院編集部

使い方としては、ナビゲーター世界史や穴埋めプリントで勉強する際、常に近くに置いて該当するページを眺めていました。

また、まとめノートを作成する際に地図や年表を使用したり、タペストリーに関しては問題集も付録として付いているので、力試しに解いたりもしていました。

ステップ3:アウトプットで知識を定着

ステップ3としてありますが、厳密にはステップ2と並行して実施していました。

私は趣味でのんびり勉強していたので自分が暗記しやすい様なノートを作成しましたが、まとめ直すのが面倒な人は問題集でガンガン覚えていく方が効率的だと思います。

1. アウトプット用ノートを作成

ムンディ先生の動画はとても良いのですが、一部データが古い部分があります。

そこで私は古い内容は最新のものに修正し、ナビゲーター世界史や資料集の内容も盛り込みながら自分がアウトプットしやすい形にWordにまとめ直しました。

まとめたものはこんな感じ。

印刷して右側を折ると穴埋めになります。

ここでは著作権の関係でお見せできませんが、資料集の地図や年表をスキャンして貼り付けたりもしています。

大体一週間で動画を見た範囲(4~5項目分)を、週末にムンディ先生の授業ノートをベースにしてまとめ直しました。

そして翌週の通勤時間、動画を見る前に印刷した穴埋めプリントでアウトプットする、という流れです。

2.問題集を使用

アウトプット用ノートの内容が頭に入ってきた段階で、問題集を何冊か購入しやっていきました。

まずは、知識の整理のために一問一答形式の問題集を進めました。

一問一答問題集は沢山あって迷いましたが、本屋で中身を見て瞬間記憶! つなげて覚える世界史B用語』を買いました。

瞬間記憶!つなげて覚える世界史B用語の書影
瞬間記憶!つなげて覚える世界史B用語
平尾雅規

ただ単に問題と答えが延々と続く形式ではなく、ページごとにその時代・地域における出来事の流れがわかる構成になっており、非常に使いやすかったです。

あと、腕試し用として実力をつける世界史100題をゆっくり進めました。

実力をつける世界史100題の書影
実力をつける世界史100題 改訂第3版
Z会出版編集部

これは完全に難関大受験用のもので難しい問題もあるので、世界史全体はある程度把握できればいい、という人には不要かもしれません。

僕は入試問題とか解くのが楽しくなってきたので、知識の整理と頭の体操的な感覚でやってました。

ステップ4:興味のある時代、分野について学ぶ

ステップ3までで一通り世界史を把握したら、あとは自分の興味のある時代についての本を読んだりTV番組を視聴したりして知識を深めていくだけです。

きっと興味のある、ある程度知識の定着した分野であれば、本を読むだけでも新しい内容がどんどんインプットされていくはずです。

私個人はエジプト文明が好きなので、今は『古代エジプトを学ぶ: 通史と10のテーマから』を読んでいます。

また、特定の地域や時代の話ではなくても世界史を一度通して理解したからこそ楽しめる本も多いです。

例えば、『お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」』でお金の流れから歴史を捉えたり…。

お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」の書影
お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」
大村 大次郎

『戦略の世界史 戦争・政治・ビジネス 』で古代から現代に至るまでの戦争や革命の歴史から、戦略とは何かを探るのも面白かったです。

戦略の世界史(上) 戦争・政治・ビジネスの書影
戦略の世界史(上) 戦争・政治・ビジネス
ローレンス・フリードマン

勉強方法とその過程については以上です。
私は30歳を過ぎてからやり直したので、暗記できるのか、継続して学習できるのか不安でしたが、学ぶのに年齢は関係ないという事を再確認しました。
歴史を理解して得られる恩恵は計り知れません。
少しでも世界史に興味のある方は、ぜひ学び直してみて下さい。
この記事が、社会人になってから世界史を学び直したい方の参考になれば幸いです。
社会人の世界史学習法と学習過程
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